scrcpyでPCからUSB経由でAndroidスマホを操作する
scrcpy とは
scrcpyは、USBやTCP/IPを使って接続したAndroid端末の画面をPC(macOS、Windows、Linux)上に表示し、PC上でAndroid端末を操作できるようにするツールです。
PCの画面上からスマートフォンを操作できるようになるので、キーボードとマウスから手を離さずにメッセージの確認やアプリの操作が行えます。
Linux(Ubuntu 20.04 LTS)からPixel 3a(Android 10)に接続してみました。
インストールする
PCにscrcpy
をインストールします。
apt
コマンドでインストールができるため、以下のコマンドを実行するだけです。
設定
scrcpy
は裏側でadb
というAndroid開発で使用するツールを使っています。
そのため、Android側で開発ツールからの接続を許可する(USBデバッグ
)設定が必要になります。
開発者向けオプション
という設定項目から設定を行いますが、標準で開発者向けオプション
は非表示になっています。
まずは、以下の手順で開発者向けオプション
を表示させます。
設定
を開くデバイス情報
を開く- 端末によっては
端末情報
など、表示が異なるかもしれません。
- 端末によっては
- 画面下部にある
ビルド番号
を7回タップする
これで、設定に開発者向けオプションが表示されるようになったはずです。
Pixel 3a
では、設定>システム>詳細設定
を開いたところに開発者向けオプション
が表示されました。
続いて、USBデバッグ
を有効にします。
開発者向けオプション
を開くUSBデバッグ
を有効にする
scrcpyでAndroidに接続してみる
実際にscrcpyでAndroidを操作してみます。
scrcpy
をインストールしたPCとAndroidをUSBケーブルで接続します。
PCでターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。
以下のように別ウィンドウが開き、Android端末の画面が表示されたら接続成功です。
このウィンドウで操作すると、端末本体も連動して同じ動作をするはずです。
もし、scrcpy
の起動時に以下のようなエラーが出た場合は、Android端末側を確認し、PCからの接続を許可しますか?
のようなメッセージが表示されていれば、接続を許可してから再度scrcpy
を起動するとうまく行くかもしれません。